長い間、関わらせて頂いていた
おばあちゃま、本日、お空に旅立って行かれました。
この写真は、そのおばあちゃまのいらっしゃるお部屋から撮ったもの。
大正生まれのおばあちゃん。
認知症ではありましたが…
感情をとっても素直に表すおばあちゃんでした。
戦争の時代を駆け抜けてきた方。
おばあちゃんのお話には、よく家族のお話が
ありました。
"一緒に田植えをしてね、家族やご近所さん
みんなで一緒におにぎりを食べたんだよ。"
"女学校に行かして貰えて、お琴の演奏をしたの。
朝日座に行って、お琴の演奏をしたんだけど
お母さんとお姉さんに教えてもらったな。
みんなで演奏して楽しかったな"
"お父さんが測量士で、仕事は引き継いだんだよ。
たくさんたくさん一緒に歩いて測量した。"
…などなど。。。
認知になっていても、
いい頃の「セピア色の風景」を大切にしている。
生きている。
娘時代のお話を、それはそれは、宝もののように
お話してくれました。
そして、大きな大きな声で、満遍な笑顔で
屈託ない表情で、
昔からある童謡や歌謡曲を歌う姿は、
不思議と周りを引き込んで、
周りのみんなをも、笑顔にし、よくみんなで合唱をしたものでした。
・
そんなおばあちゃまは、未婚であり
ご家族が旅立たれた後は、1人だった。
だからからか、根には寂しさがあり、
いろんな病は進んでいたかもしれません。
寂しさをそのまま表す時もありました。
(嫌なことは嫌と、はっきり言える人でもありました。)
でも、この方の明るさや強さ、素直さは、
私達みんなを癒して笑顔にしてくれていました。
寝たきりになってからも、
ご飯を食べれなくなってからも、
話せなくなってからも、
目がしっかり開かなくなってからも
…
私達の声がけに、穏やかな優しい笑顔を見せてくれて、手を握り返してくれる…その姿に、生命力の強さに、みんなが与えてもらっていました。
娘の小さな頃に遊んでいたメルちゃんのお人形を
娘から引き継いで、可愛がってくれて喜んでくれて、、、
本当に…可愛らしい…でも芯の強い、とにかく素直な方だったな〜と思うのです。
…私達は毎日毎日を生きる中で、
意図していなくても、
1人の人から与えてもらっていることが大きいなって思います。
その、ありのままの、まんまの姿に、生き様に
すんごく与えられている。
感謝だなぁ〜と思います。
何か特別なことをしなくたって、
素直に生きる、セピア色の自分らしさを大事にするおばあちゃんの在り方を、
私は、素晴らしい人だったな〜と、
関わらせて頂けたことに感謝するのでした。
ありのままの自分、を受け入れて生きること。
大切にしたいです。
今日もお読み頂きありがとうございました(*^▽^*)